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 「日本最大級のピンクのじゅうたん」と称される芝ザクラ、錦仙峡の渓谷で知られるのが道北の滝上町、5月はちょうど見頃になる時期で、毎年全国からの観光客で賑わっている。

そんな滝上町の「隠れた観光10選」を紹介したパンフレットを入手したのは昨年秋、そこにはかつての渚滑線から分岐し、SLがけん引する森林鉄道が上流部に2本も延びていて、廃線後は探訪者も無いなか橋脚群が今でも奥深くに残されているという  これは絶好のハンターチャンス

滝上森林鉄道 (9)



 冬期間に色々リサーチの末アタックしたのは5月の連休、オシラネップ川上流にあるという滝と渓谷、橋脚の3ショットと「切り通し」跡が一応の目的地となる。
今回は上川町の浮島峠方面から北上、まずは国道近くに残る渚滑川沿いの橋脚群を探してみた。

滝上森林鉄道 (5)

簡単に森林鉄道の歴史を紹介すると、 滝上町の豊富な森林資源運搬のため昭和11年に開通、起点は濁川駅とされ、渚滑川の本流沿いに約36k、支流のオシラネップ川沿いに約28kの路線が敷かれ(延長支線も含めればさらに長い)、支流側は後に濁川森林鉄道と呼ばれ、災害時などは風倒木の処理にも利用された。
昭和34年に廃線となりトラック輸送に変えられ、当時各沿線沿いにあった集落もほぼ廃村となり現在は廃屋が点在する。

本流沿いは国道と平行しているが車道からは見えない為、事前リサーチが無ければ見つけるのは難しい、15線沢に残る橋脚は林道に入ってすぐなので一番分かりやすいようだ。このほか市街地の近くにも小さな橋台が残っていた。
自身もこの2ヶ所しか見つけられず。

滝上森林鉄道 (8)
3本の橋脚が確認できる。 何とか3兄弟と言うのが一時期流行ったようですが

滝上森林鉄道 (4)
天に突き出るような橋脚は、高さ30m以上はありそう

滝上森林鉄道 (3)
鉄路跡を物語るコンクリート壁は苔に覆われていた。

一応の収穫を得て、さらに渚滑線の終着駅だった滝ノ上駅へと向かう
渚滑線は大正12年頃に開業、主に森林資源開発の目的で、渚滑川沿いの渚滑駅(紋別市)~滝ノ上駅間の約34kの区間を結んでいたが、過疎化と赤字路線の見直しによる国鉄再建法により昭和60年に廃線となった。
駅舎跡は今も残され、町で整備保存され無料開放しているありがたい存在 となりの濁川駅跡はパークゴルフ場の休憩所となっていた。

滝上駅 (5)

滝上駅 (6)

ここで幸運に恵まれる。
道の駅で何か情報が無いかと立ち寄ってみると!?、 当日は駐車場でグルメ祭りのため準備が行われており、併設する観光協会の方々も総動員していたようで、詳しい方に支流沿いの林鉄情報を得ることができた。
下調べでも分からなかった新情報を教えてもらい、資料のコピーも入手、秘境探検とは地元の聞き込みも大事な情報源なのだ。

不安が半分の篠沢教授に全部から「はらたいら」さんに全部に倍率がかなり上がった。(クイズダービー)分かる人には分かる?

#滝上町 #滝上町森林鉄道  #渚滑線
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