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 深名線跡の探検中ですが割り込み情報ということで、毎年恒例となっております高校野球関連記事です。
春の全道高校野球大会の決勝が2日(日)に行われ、駒大苫小牧が2年ぶり6度目の優勝を飾りました。 決勝は23年ぶりに決勝まで勝ち上がった苫小牧工業との新旧苫小牧ダービーとなりましたが、地力に勝る駒大が7-0と圧勝、駒大を中心に大会を振り返ってみた。

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 今大会は、いわゆる私立の名門校や全道大会常連校が支部予選でバタバタと敗退する波乱含みの大会となった。
札幌日大、東海札幌、北海、北海道栄、北照、武修館、稚内大谷など、早々と敗退した高校は夏の大会ではノーシードとなるため、支部予選から強豪同士のつぶし合いが予想され、予断を許さない状況となる。
しかも、勝ち残った強豪チームも抽選で右ゾーンに固まるという不運、札幌第一と札幌大谷の昨秋全道大会決勝の再現が初戦で組まれた。

その激戦区を勝ち上がったのが駒大苫小牧、4試合の成績を振り返ると
1回戦、4-3 小樽双葉    準々決勝、6-3旭川大高   準決勝、12-9札幌第一  決勝7-0苫小牧工業

4試合 打率328 41安打 1本塁打 29得点 15失点 31四死球 15三振 23犠打飛 3盗塁 3失策

例年と比べて打線がやや小粒だが、各打者が勝負強く切れ目のないのが特徴で8番大沼は8打点を記録、バントを確実に決めて泥臭い内野安打で得点したり、ファールで粘ったり、四死球やミスに乗じて得点するしたたかさは健在で、コースに逆らわない打撃も徹底され、伝統の走塁も絡めて支部予選で苦戦した左投手も攻略、攻撃面に成長が見られたのと接戦や打撃戦、逆転とどんな状況でも勝ち切る勝負強さが他校よりも上回っていた。

選手層も厚く、一人で2ヶ所以上の守備を熟せるのが特徴で、再三のピンチも堅守で凌いできた。
強いて言えば、1塁手福岡の守備がやや経験不足の感じがあること、打球の判断や送球を後逸するケースが何度かあり、夏までに修正したい
投手はエースの北嶋が連投となった決勝で4安打、12奪三振、無四死球の完封で、前日の札幌第一戦では15安打9失点の乱調から修正、ストレートはMAX144kで、切れのある変化球で三振も取れる本格派投手、やや波があるが全道屈指の右腕と言える。
控えも右腕の山、右サイドの柄目が好投、今大会ベンチから外れているが綿路や大型左腕の石王もおり層が厚い

準優勝の苫小牧工業は、昭和から平成の初めまで苫小牧・室蘭支部をけん引してきたチームで、道内の古い高校野球ファンにはおなじみのチーム、甲子園にも春夏6回の出場があり23年ぶりの名門復活となった。
支部予選で北海道栄、鵡川を接戦で下して全道大会へ23年ぶりの進出、混戦となったゾーンで打撃戦と準決勝では接戦を制して、継投策で逃げ切るパターンで勝ち上がった。 捕手で4番の三上謙が攻守の要で、2本塁打を含む6安打8打点を記録しチームをけん引、小技を絡めたセンター返しの打撃など、基本に忠実で古豪らしい野球が特徴だ。

ミスから失点したり、打線は変化球の見極めなど決勝で差を見せられた内容となったが、今大会は自信につながるハズ、夏は支部予選のシード権もあるためダークホース的存在になりそうだ。 

ほか注目校として挙げておきたいのは、ベスト4の札幌国際情報、昨年まではいわゆる私学5強に阻まれてきたが、プロ野球出身の有倉監督が指揮を執るチームで春は2年連続の出場、好守とも基本がしっかりと鍛えられており、2年生で中軸を担う久保田、秋田、投手力も原田と帯川の2枚看板が安定している。 夏はノーシードの私立校は要警戒の存在となりそう
選抜甲子園で投手陣が火ダルマになった札幌第一は、準決勝で投手陣が打ち込まれる展開で敗退、ただ畠山、上井、山田らの投手陣は確実に成長しており夏は上位に進出してくるハズ

密かに注目したいのは、支部予選で北照を14-9の打撃戦で下した小樽双葉、試合前のシートノックの動きがよく「これは初戦の駒大苫小牧も意外と苦労しそうだな~と」思っていたら、敗れはしたが案の定3-4の接戦となった。相手を上回る10安打を放つも継投策で逃げ切られた。
エースの岩本は140k台のストレートがあるが制球に難があり10四死球と課題を露呈、荒れているワケでないため際どい制球力が成長すれば夏は一気に上位進出する可能性もある。
支部予選で駒苫を苦しめた苫小牧中央には、手代木と根本の左右2枚看板の好投手が揃う、支部予選敗退の北海、東海札幌、北照なども巻き返しは必至で南大会は混戦となりそう

北・北海道も例年にない戦国時代となりそうだ。 全道に進出した旭川大高はエースの能登が安定しているが、守備の乱れから失点したり、全道上位レベルの北嶋(駒苫)に打線は完全に抑え込まれた。
支部予選敗退組の白樺学園、旭川実業、クラーク国際など強者がゴロゴロしており夏は読めない展開になりそうで、北北海道大会で勢いに乗ったチームや思わぬ伏兵が、漁夫の利を得て優勝をさらう可能性もありそうだ。

最後に当たらないことで有名な?、自身の夏の優勝校予想は、駒大苫小牧とクラーク国際となっております。


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