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 ネットや資料でも探検記録が無い三王鉱山跡は、深山幽谷のなか静かに眠っていた。
遺構が残る斜面はブッシュと苔が茂り、目を凝らさないとスル~しそうなほど埋もれている。 沢沿いには良性のフキやワラビなどの山菜が豊富、人気は殆ど無いようだ。

三王鉱山跡 (20)


 斜面を登ると、僅かながら廃道化した作業道が残っており、ここで採鉱作業が行われていたのは間違いないようで、遺構の様子から鴻之舞鉱山よりは、かなり昔に閉山したことが窺える。
一つ見つかると芋づる式に見つかるのが炭鉱や鉱山跡、製錬所跡と思われる場所に上ると、下にはさらにコンクリート製の遺構が見えた。 

三王鉱山跡 (10)
製錬所の特徴である、段々になっている地形が分かる。


三王鉱山跡 (13)

貯水槽のような施設は長年の雨水と沈殿物で濁っており、木の枝で計るとざっと2m以上の深さでかなり危険な状態、すぐ脇には水路のような跡があり、金銀を含んだ鉱石を流れ作業で分離していたシステム跡と思われる。
周辺をリサーチをすると、埋没したと思われる抗口跡もあり予想以上の収穫、探検前は何も無いかな~と諦めモードもあったが、
自身の長年の嗅覚と研ぎ澄まされた直感は正しかった。

三王鉱山跡 (15)

三王鉱山跡 (18)

三王鉱山跡 (2)
コンクリートの基礎跡には木が根を伸ばし、今にも飲み込みそうな光景

少なくとも数十年は経過している遺構群だった。



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