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2019.08.03
夏の甲子園、高校野球ハナタカ~
今年も夏の甲子園大会が6日から始まります。
今回も毎年恒例となっております直前情報ということで、知っておくと周りに自慢できる高校野球豆知識をいくつか紹介します。
今年は各県予選で強豪や有力校が次々敗退する波乱含みの大会、全くノーマークのチームが全国優勝を攫うかもしれません

今回も毎年恒例となっております直前情報ということで、知っておくと周りに自慢できる高校野球豆知識をいくつか紹介します。
今年は各県予選で強豪や有力校が次々敗退する波乱含みの大会、全くノーマークのチームが全国優勝を攫うかもしれません

・沖縄県と北海道勢は代表チームが早く決まる?
7月中旬以降から続々と各県代表チームが決まりますが、例年だと沖縄県が20日前後に最初に決定、北海道が2番目と云うのが例年のパターン、ではナゼは沖縄と北海道が早いのか?
これは単純に遠いからというのが理由の一つ、今では飛行機でひとっ飛びの時代ですが、北海道を例にすると昭和40年代頃は船で津軽海峡を越え,、寝台車に乗り換えて計二日間ほどかかるため余裕をもって決めていたようです。
ただ沖縄には、早く決めなければならない切実な理由があった。
歴史の勉強になりますが、沖縄県は昭和47年に返還されるまではアメリカ領土だったのは有名な話、ということは日本にある甲子園に来るためにはパスポートが必要だった。
ご存知のように、パスポート申請には色々書類等が必要で、とり揃えても発給されるまでは日数を要します。 このため日数に余裕を持たせていたそうで、今でもその伝統が残っているそうです。
・夏の甲子園で勝率10割、未だ無敗のチーム
これはどこかの名門私立校ではなく、ごく普通の公立校、三池工業(福岡)です。
遡ること54年前、昭和40年(47回大会)に初出場したのが三池工業、原貢監督(巨人の原監督の父)の猛練習で鍛えられたチームは、甲子園大会で全くの無名校ながら接戦を次々制し、決勝でも優勝候補と言われた銚子商(千葉)に2-0の完封勝ちで初出場初優勝を飾った。
2年前に起きた炭鉱事故で暗いムードだった三池市に、小さいながらもひと際大きな灯りをともし、優勝パレードには約20万人が訪れ、甲子園のスタンドでも響いた炭坑節があちこちで唄われた。(月が~出た出た月が~出たぁ、よいよいの歌である)
その後、三池工業は春夏とも甲子園出場がなく、甲子園成績は5勝0敗として残っている。
・初出場でベスト8進出、ミラクル旭実~、ノーガードの打ち合いを制した裏には
これは、北海道の高校野球ファンの間で今でも語り継がれる旭川実業(北北海道)の大旋風、戦前の予想ではCランクの格付けで全くノーマークの存在だったが、初戦で名門松山商業(愛媛)を接戦で下して迎えた2回戦の相手は鹿児島商業
スコアを振り返ると
旭川実業 004 002 414 15
鹿児島商 050 123 020 13
序盤から両投手が不調で、中盤からはリング中央でのノーガードの打ち合いとなった。
鹿児島商がリードすれば旭実が追いつく展開、旭実は5点差を2度も付けられながらも追いつく驚異的な粘り腰、8回を終わった時点では2点差を追う展開だったが、9回表に奇跡は2度起きた。
この回無死一塁のチャンスを掴み、3番早川の打球はレフト頭上を襲う、誰もが長打と思ったがレフトがジャンプして好捕する大ファインプレー、この時一塁ランナーが戻り切れない走塁ミスで併殺となってしまい2死無走者、アナウンサーも「これは万事休すか」と口走ってしまうほどの明暗を分けるプレーだった。ただ直後の4番岡田が本塁打を放ち1点差、しかし5番角井の当たりは平凡な三塁ゴロ、ここまでかと思われたが、ゴロ捕球しようとした瞬間、神がかり的な高いイレギュラーバウンドが起き、見上げる三塁手をあざ笑うかのように打球はレフト線に抜けていった。
また打者の角井も諦めずに全力疾走しており2塁まで陥れたのが大きかった。 動揺を隠せない投手は次打者に四球、浮足立つバッテリーに旭実はギャンブルともいえる重盗を仕掛ける。 意表を突かれた捕手は反応できず送球すらできなかった。
これで2死二、三塁、打者の山崎はその日は無安打と合っておらず、鹿児島外野陣は前進守備を敷いてきたが、打球はその裏をかくようにレフト頭上を抜けるタイムリー長打となりついに逆転(定位置だと捕られていた)、さらに暴投で1点を追加し高校野球史上に残る大逆転劇なった。
勢いに乗った旭実は、3回戦でも優勝候補の銚子商を接戦で退け北北海道勢では初のベスト8に進出した。
・守備陣をかく乱、好走塁?でホームスチール
昭和54年(61回大会)の決勝は、春夏連覇を目指す箕島(和歌山)と池田(徳島)の対戦となった。
3-1と2点を追いかける箕島は6回裏1死一、三塁のチャンスを掴みベンチのサインはスクイズ、 しかし左腕投手の橋川はこれを見破ったのか、振り向きざま三塁へのけん制球を投げる態勢に入った。 挟殺かと思われたが三塁ランナーは「ボーク、ボーク」と指刺しながら叫んでアピール、この声にひるんだ橋川の三塁けん制球が逸れてしまう、 ランナーはそれを見て悠々とホームイン、記録は本盗として認められた。
このプレーには試合後、「箕島の頭脳野球」や「相手を騙して得点したのはズルい」など賛否両論、今ならネットでかなり話題になっていただろう
今では、こういった相手を騙したり陥れるプレーは禁止されている。 ちなみにこの試合は終盤に箕島が逆転、4-3で勝ち春夏連覇を達成した。
漫画「大甲子園」(~ドカベンの続編~)、でも同じようなプレーが描かれている。
7月中旬以降から続々と各県代表チームが決まりますが、例年だと沖縄県が20日前後に最初に決定、北海道が2番目と云うのが例年のパターン、ではナゼは沖縄と北海道が早いのか?
これは単純に遠いからというのが理由の一つ、今では飛行機でひとっ飛びの時代ですが、北海道を例にすると昭和40年代頃は船で津軽海峡を越え,、寝台車に乗り換えて計二日間ほどかかるため余裕をもって決めていたようです。
ただ沖縄には、早く決めなければならない切実な理由があった。
歴史の勉強になりますが、沖縄県は昭和47年に返還されるまではアメリカ領土だったのは有名な話、ということは日本にある甲子園に来るためにはパスポートが必要だった。
ご存知のように、パスポート申請には色々書類等が必要で、とり揃えても発給されるまでは日数を要します。 このため日数に余裕を持たせていたそうで、今でもその伝統が残っているそうです。
・夏の甲子園で勝率10割、未だ無敗のチーム
これはどこかの名門私立校ではなく、ごく普通の公立校、三池工業(福岡)です。
遡ること54年前、昭和40年(47回大会)に初出場したのが三池工業、原貢監督(巨人の原監督の父)の猛練習で鍛えられたチームは、甲子園大会で全くの無名校ながら接戦を次々制し、決勝でも優勝候補と言われた銚子商(千葉)に2-0の完封勝ちで初出場初優勝を飾った。
2年前に起きた炭鉱事故で暗いムードだった三池市に、小さいながらもひと際大きな灯りをともし、優勝パレードには約20万人が訪れ、甲子園のスタンドでも響いた炭坑節があちこちで唄われた。(月が~出た出た月が~出たぁ、よいよいの歌である)
その後、三池工業は春夏とも甲子園出場がなく、甲子園成績は5勝0敗として残っている。
・初出場でベスト8進出、ミラクル旭実~、ノーガードの打ち合いを制した裏には
これは、北海道の高校野球ファンの間で今でも語り継がれる旭川実業(北北海道)の大旋風、戦前の予想ではCランクの格付けで全くノーマークの存在だったが、初戦で名門松山商業(愛媛)を接戦で下して迎えた2回戦の相手は鹿児島商業
スコアを振り返ると
旭川実業 004 002 414 15
鹿児島商 050 123 020 13
序盤から両投手が不調で、中盤からはリング中央でのノーガードの打ち合いとなった。
鹿児島商がリードすれば旭実が追いつく展開、旭実は5点差を2度も付けられながらも追いつく驚異的な粘り腰、8回を終わった時点では2点差を追う展開だったが、9回表に奇跡は2度起きた。
この回無死一塁のチャンスを掴み、3番早川の打球はレフト頭上を襲う、誰もが長打と思ったがレフトがジャンプして好捕する大ファインプレー、この時一塁ランナーが戻り切れない走塁ミスで併殺となってしまい2死無走者、アナウンサーも「これは万事休すか」と口走ってしまうほどの明暗を分けるプレーだった。ただ直後の4番岡田が本塁打を放ち1点差、しかし5番角井の当たりは平凡な三塁ゴロ、ここまでかと思われたが、ゴロ捕球しようとした瞬間、神がかり的な高いイレギュラーバウンドが起き、見上げる三塁手をあざ笑うかのように打球はレフト線に抜けていった。
また打者の角井も諦めずに全力疾走しており2塁まで陥れたのが大きかった。 動揺を隠せない投手は次打者に四球、浮足立つバッテリーに旭実はギャンブルともいえる重盗を仕掛ける。 意表を突かれた捕手は反応できず送球すらできなかった。
これで2死二、三塁、打者の山崎はその日は無安打と合っておらず、鹿児島外野陣は前進守備を敷いてきたが、打球はその裏をかくようにレフト頭上を抜けるタイムリー長打となりついに逆転(定位置だと捕られていた)、さらに暴投で1点を追加し高校野球史上に残る大逆転劇なった。
勢いに乗った旭実は、3回戦でも優勝候補の銚子商を接戦で退け北北海道勢では初のベスト8に進出した。
・守備陣をかく乱、好走塁?でホームスチール
昭和54年(61回大会)の決勝は、春夏連覇を目指す箕島(和歌山)と池田(徳島)の対戦となった。
3-1と2点を追いかける箕島は6回裏1死一、三塁のチャンスを掴みベンチのサインはスクイズ、 しかし左腕投手の橋川はこれを見破ったのか、振り向きざま三塁へのけん制球を投げる態勢に入った。 挟殺かと思われたが三塁ランナーは「ボーク、ボーク」と指刺しながら叫んでアピール、この声にひるんだ橋川の三塁けん制球が逸れてしまう、 ランナーはそれを見て悠々とホームイン、記録は本盗として認められた。
このプレーには試合後、「箕島の頭脳野球」や「相手を騙して得点したのはズルい」など賛否両論、今ならネットでかなり話題になっていただろう
今では、こういった相手を騙したり陥れるプレーは禁止されている。 ちなみにこの試合は終盤に箕島が逆転、4-3で勝ち春夏連覇を達成した。
漫画「大甲子園」(~ドカベンの続編~)、でも同じようなプレーが描かれている。
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