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 今回は予告通り、数少ない高校野球ファンの方のために秋の全道高校野球の結果と勝手に講評?、北海道の高校野球もラグビーW杯の活躍で影が薄くなっておりますが、白樺学園が北・北海道勢としては12年ぶりの秋を制し、十勝支部代表としては初優勝で、来年のセンバツ甲子園をほぼ確定、同時に来月に行われる明治神宮野球大会の出場も決めました。

麻生球場



各支部予選と全道大会の初戦を見た感じでは札幌日大、東海札幌、旭川実業、札幌大谷、白樺学園が有力かな~という感じだったが、決勝はその有力校を倒してきた札幌日大と白樺学園の対戦となった。

白樺学園 030 060 030  12
札幌日大 121 220 000   8

スコアの通り、壮絶な打撃戦を白樺学園が継投で凌いで優勝した。札幌日大は序盤から有利に試合を進めたが先発の明田が乱調で7失点、2番手以降の投手も踏ん張れなかった。
2チームとも夏は支部予選で敗退、新チームを作る時間が出来たのも大きかった。

白樺学園
4試合 打率403 54安打 42得点 19失点 9犠打 29四死球 6盗塁 3失策 

初戦で有力校と言われた旭川実業を13-8の打撃戦で下し勢いに乗った。準々決勝では、エースの片山が5安打1四死球の完封勝利、準決勝は右サイド投手を中盤に攻略し13-3と7回コールドの圧勝、試合ごとにチームも成長しているのが分かった。
白樺の持ち味は何といっても走塁と長打力で、4試合で2本塁打を含め16長打を放ち、各ランナーはリードを大きく取り、スキを突く抜け目ない走塁で相手守備陣にプレッシャーを掛け続けた。

打線は切れ目が無く、1番川波、4番片山ら上位には勝負強い打者が並ぶ、下位でチャンスを作り上位が返すパターンや、2死無走者から連打で得点するシーンも多く投手としては息が抜けない、コースに逆らわない打撃が特徴でエンドランや盗塁、バントも絡める多彩な攻撃が出来、集中打も発揮した。 
守備は3失策と堅守を誇り、ピンチも併殺で凌いだり球際に強い場面が多く、準決と決勝は無失策で乗り切った。
ただ、リードされた展開でミスが出る場面があり、メンタル面も含め冬期間の練習でさらに磨きを掛けたい

と、ここまで良い面だが、モチロン欠点もある。
打者に散見したのが、長打を打った後に「これは2塁止まりだな」と勝手に決めつけて走塁を緩めるシーンがあること、守備に中継ミスがあり、3塁も狙える場面もあっただけにやや甘さが残る。 相手のミスを予測した走りも必要だ。
打撃面では、やや粗さがありリードされた展開で焦りが出やすく、早打ちでフライが多くなる場面も目立った。

一番の課題は投手力 4試合で19失点は褒められない、エース格の片山はMAx142kのストレートに変化球も切れがあるが、好不調の波が激しく、東海札幌戦で完封勝利をしたかと思えば、決勝では内角ストレートが決まらず、1回から失点を重ね4回途中6失点で降板した。 冬期間はこの内角の制球を磨きたい
控えの右サイド坂本が今大会好調で、好リリーフで勝利に貢献したのは収穫といえる。

札幌日大
総合力では白樺と全く遜色がなく、攻撃のち密さや粘り強さでは白樺を凌ぐ力を持っている。
決勝は控えの投手力の差で敗退したが、俊足が多く走塁が持ち味のチーム、スキを突く走りや送球間に次を狙う意識が徹底されており、1安打で1点を上げたり、2塁ランナーはシングルヒットでも常にホームを狙い打者は2塁を狙うシーンが再三あった。
守備も堅守を誇り、投手力さえ整備されれば全国でも充分通用するチームが出来るはずだ。

他注目校としては、帯広農業のベスト4進出は今大会を沸かせた。
打線が好調で、3試合連続二桁安打、また序盤に先制してエース井村と千葉が緩急を利かせ投球で継投、逃げ切るパターンで勝ち上がった。 農業高校という響きも良いため21世紀枠候補が濃厚となった。

また今大会は例年以上にハイレベルなチームが多く、来年の北海道勢は大いに期待ができそうだ。



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