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前回に続き、今回は北北海道代表の武修館高校のチーム紹介と戦力分析
画像は今年夏の旭川スタルヒン球場です。
スタル
・武修館高校チーム紹介
ここ数年力を力を付けてきた釧路市内の私立校で、平成20年夏には北・北海道大会で準優勝
新チーム後の昨秋と今春の全道大会にも出場、北北海道ではすっかり名門校に成長した。
戦前の予想では、白樺学園、遠軽、北見北斗の3強がややリードし、これに次ぐのが武修館と旭大高と言われたが、
持ち前の打力と走塁で勝ち上がり、12回目の北大会出場で(前身の釧路緑ヶ丘校時代含む)見事に初優勝を果たした。

戦力分析~投手と守備編
投手は継投策が基本で6試合全て継投で凌いだ。エース格は左腕の徳橋(2年)と山崎(2年)、北大会もこの2人中心で勝ち上がった。
また右腕の立花(3年)、田中(3年)も北大会で投球している。
徳橋は25回を投げ、10失点、15奪三振、12四死球の内容
山崎は21回を投げ、 5失点、13奪三振、13四死球の内容
内容的には及第点といえるが、走者を出しながら粘り強い投球が光った。

徳橋は内角ストレートに威力があり、スライダーとチェンジアップが決まれば好投が期待できる。 不用意に四死球を出すのが課題で、甲子園でも制球力が課題になりそうだ。
山崎も北大会では連続四球を出すなどやや荒れたが、走者を背負ってから逆に荒れ球が武器になり、相手打線が絞りきれずに凡打に終わるシーンが多かった。、勝負所でいいコースに決まるなど相手打線を封じた。
右腕の田中は4人のなかでもっとも球威がありストレートはMAX138k、隠し玉的存在といえる。

守備は6試合で18失点、失策が12とやや不安が残るが、準決勝と決勝では1失策づつと成長もみられ勝利に繋がった。
カバーリングは徹底されていて無駄な進塁は許さないのが特徴だ。 決勝では併殺を逃したあとにタイムリーヒットを打たれるケースもあり細かいミスは修正したい。
捕手の志賀は強肩が光り、北大会4試合で盗塁を3度阻止しピンチを救った。

打撃と走塁編
チーム打率は6試合・321で39得点を上げた。
1年の夏からベンチ入りしている1番柴崎と4番志賀が中心で、とくに志賀は対応力が高い強打者、ほか上位には長打力もある。
全員がコースに逆らわない打撃が持ち味で、チャンスには機動力を多用し一気にたたみかける。序盤に先制して継投で逃げ切るのが勝利のパターンといえる。 下位打線は打率も低くやや弱さが残るがバントヒットや小技などで上位につなげる。北大会では緩急の技巧派にやや弱さが目立ち、チャンスでもボール球に手を出すなど粗さがでた。 積極さは大事だが好球必打で捉えたい、準々決勝の旭大高戦では右下手の投手に苦戦、4番志賀の長打1本に抑えられた。 見極めと工夫が欲しいところだ。

このチームの一番の武器は走塁にある。 6試合で16盗塁と足でかき回し、スキをついた積極的な走塁でミスを誘い得点につなげたシーンが多かった。 決勝の釧路工戦でも初回から機動力全開、盗塁とエンドランを仕掛け、走塁で守備のミスを誘い3得点し有利に立った。 甲子園でも走塁死を気にせず機動力全開で挑みたい、守備側には足攻めがあると思わせるだけでも効果があり、投手にもプレッシャーがかかり、制球が甘くなったりミスが出たりするものだ。

*今夏は各地方予選でも波乱や番狂わせがすでに相次ぎ、有力校や強豪校が次々と姿を消しています。
 例を挙げると、日大三(西東京)、浦和学院(埼玉)、智弁和歌山(和歌山)、済美(愛媛)、報徳学園(兵庫)
 仙台育英(宮城)、常総学院(茨城)など 昨年2年生エース高橋で全国制覇した前橋育英(群馬)も敗れました。
 トーナメント一発勝負の怖さですね~、一人の好投手や強打者が居るだけでは勝ち抜けないのが高校野球の面白さ
 今年の北海道勢に期待しましょう
 



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