今回も懲りずに高校野球の記事です。
秋は14年ぶり5度目の優勝を果たした東海大四高校の戦力分析編、夏と秋はチームが入れ替わり連覇が難しいといわれるなか、見事な戦いぶりでした。
戦績とともに、例によって投攻守走の4項目でチェックしてみると
高校野球秋0
まず戦績を振り返ると
1回戦     12-4 中標津(7回コールド)
準々決勝    3-2 北見工業
準決勝     14-7 駒大苫小牧(7回コールド)
決 勝      3-2 北 海 
 
分岐点になったのは北見工業戦で、後ほど振り返ります。

投手編
夏の甲子園にも控え投手としてベンチ入りした右腕の大沢がエース、MAX138kのストレートが武器の本格派投手で、
縦横のスライダーにも自信を持つ、ピンチにも落ち着いた投球でカーブとの緩急ピッチングも冴えた。
タイミングを外すテェンジアップも有効に決まり決勝でも北海打線を7安打2失点の完投、打たせて取る投球が持ち味だ
投球内容は
25回 21被安打 11失点 12三振 11四死球

内容的に四死球と失点がやや多い、準決勝の駒大苫小牧戦でストレートを狙われた2回に長短6連打を浴び4失点、
4回にも四死球を4つ出すなど不調だったが、味方の大量点に助けられた。試合によってややムラがあるのが今後の課題か、基本的に制球がよく大崩れはしない全道屈指の好投手といえる
ただ、ピンチにストレートで押すなど単調な場面も多く、レベルが高い全国では大量失点にも繋がる。 変化球も充分切れがあるので有効に使いたい
本調子なら縦横スライダーと内外のストレートは全国でも充分通用する。 この冬のトレーニングで精度を上げたい
控えには、今大会でも投げた左腕の渡辺、1年ながら180㎝の大型左腕、権も控えるがまだ大沢には及ばない

守備編
全道4試合で8失策、捕逸1とやや課題が残った。
特に決勝の北海戦では、内外野が連鎖反応のように1イニング3失策で失点に繋がった。
夏の甲子園でも延長戦の末、連続失策で敗退している不安要素の一つ
ただピンチや勝負どころでは堅守で凌ぎ、接戦もモノにしてきた。
モロさはなくメンタル的な要素が高い
まだ新チームなため守備のミスはどうしても多くなる、冬場の練習でアップさせたい

打線編
 チーム打率は4試合で44安打、32得点、打率352と打力は期待ができ、先発に7~8人並ぶ左打線で、好投手を打ち崩してきた。
センター返しが徹底され、本塁打4本の長打力に加え下位打線もしぶとく切れ目が無い、準決勝では6~9番で8安打を放ち駒苫投手陣を打ち込んだ。特に9番の渡瀬は小柄ながら俊足巧打で3安打
山本、卲、の3,4番は長打力に加えチャンスでの勝負強さが目立った。
チャンスやミスにつけ込み、たたみかける攻撃でビッグイニングもつくれる。

また選球眼にも優れ、追い込まれても変化球を見極め、ファールで粘ったり、反面甘い球は初球からでも狙ってくる。
決勝の北海戦では、押し出しの1点が決勝点になった。
バントも巧く、無死のランナーは確実に送るケースが多く4試合で16犠打を記録、四死球は15を選んだ
ただ全国ではそうそう打てない、レベルアップは必要だ。

走塁編 
今大会の東海大四一番の武器と言えるのが走塁である。 かなり練習を積んでいるようで常に次塁を狙い、相手守備陣のミスを誘ったり、単打を2塁打にするなど好走塁が目立った。
1塁ランナーもリードを大きく取り、盗塁こそ1つだがバッテリーにプレッシャーをかける。
駒苫戦では中前打で1塁ランナーが3塁を陥れ、送球間に打者も2塁を陥れ2,3塁のチャンスを作るシーンが再三あり、守備陣にプレッシャーをかけ続けた。 
確実な犠牲バントとともに、駒苫の守備陣が崩れた伏線がここにあったように思われる。

この徹底した走塁練習がが生きたのが北見工業戦、序盤2点を先行され打線もチャンスに1本がでず重苦しい展開、
8回ようやく中軸のタイムリーで1点を返し1-2、9回裏はランナーを2塁に進めるも既に2死と追い込まれた。
次打者は平凡なショートゴロ、確実に1塁へ送球しゲームセットと思われたが?、野球は判らない
堅くなったのか、送球がショートバウンドし1塁手が落球してセーフ、また諦めずに全力疾走をしていた2塁ランナーが一気にホームに突入、焦った1塁手がホームに悪送球して同点、打者もすかさず3塁まで陥れアッと言う間にサヨナラのチャンスを掴んだ。 これには北見工業の投手、ベンチも動揺があったはず、ただ冷静考えればまだ同点で2死まで取っている。 打者を打ち取れば延長戦に持ち込めるハズだが、1番富田には魅入られたように投球が真ん中に入りサヨナラヒットを浴びた。
東海大四は命拾い、完全な負け試合を拾い勝ちし、北見工業は勝ったと思った瞬間、手元からスルリと逃げ、わずか数分後には敗者になってしまった。
まさに野球は9回ツーアウトから、 北見工業守備陣は、終盤まで0点に抑えながらもランナーのプレッシャーを受け続けボディーブローのように利いていた。 その一瞬のスキを見逃さなかった東海大四の走塁がモノをいった試合でした。



  
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