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旧生田原町にはかつて多くの鉱山が存在していた。
代表的な北ノ王鉱山は、現在温泉ホテル「ノースキング」として名を残している。
今回は、昭和4年に発見され昭和18年まで稼働していた隆尾鉱山跡を探索してみた。
ネット上でも情報が乏しく、古い資料をアレコレ探すと仁田布川上流約2kという記事を見つけた。
果たして何が見つかったのか?
隆尾鉱山跡 (4)林道



仁田布川の林道は通年解放されているようで、5月の連休には雪も解けていた。
最終民家から林道を走るが、遺構の見落としが無いよう目配りで左右をキョロキョロ(脇見運転には注意)
道路脇には建物跡だと思われるコンクリートの破片や、平らなさら地も散見され、何かがあったのは間違いない
そして、笹ヤブ越しに見えたアレは?
隆尾鉱山跡 (1)風呂

隆尾鉱山跡 (9)風呂

隆尾鉱山跡 (10)風呂

何とタイル張りの浴場跡だった。
廃鉱後約70年よく残っていたものだ。 苔と枯葉に埋もれながら存在感を示している。
夏だと完全にブッシュで埋もれる運命だろう、付近で目ぼしい物はこれだけで、
隆尾鉱山を語る上でも貴重な存在といえる。
どうやら鉱山の中枢部は近い、さらに林道を探索してみると、今度はズリ山らしい丘を発見!!
上まで登ってみた。
隆尾鉱山 (2)ズリ

隆尾鉱山 (5)赤

隆尾鉱山 (6)②赤

間違いないズリ山だ。
見下ろすと、赤茶色の流れが広範囲で地面を染めている。
約70年分の堆積物で湿地帯を形成している様子、
他に遺構が無いか付近を徒歩でリサーチ、記録では黄鉄鉱、鉛、銅が生産され
坑口も4ヶ所程掘られたようだが、 果たして70年以上の歴史は掘り起こせたのか?

   ~つづく~
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