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五輪のメダルラッシュに隠れがちですが、夏の甲子園大会で北海高校がベスト4に進出しました。
北海にとっては、なんと88年ぶりのベスト4(昭和3年の第14回大会以来)、北海道勢ではあの駒大苫小牧以来、
北海らしい試合運びの巧さと、チャンスでの勝負強さが復活、準決勝は20日(土)の第二試合(12時30分)です。

円山夏

では例によってランニングスコアから振り返ってみると

北  海  020 220 010  7
聖光学院  300 000 000  3

1回裏北海は守備が乱れる。 先頭をエラーで出塁させ、エース大西が連続死球でいきなり一死満塁のピンチ、次打者は浅いレフトフライに打ち取るも、油断したのか中継プレーが緩慢になり3塁ランナーの生還を許してしまう、細かいミスだが甲子園では見逃してくれない、すかさずタイムリーヒットで畳みかけられ、大西の暴投も重なり3失点、心配していた走塁で揺さぶられる展開、予想通り苦しい試合で始まった。
ただ直後の2回表、予想通り?聖光の投手陣が不安さを露呈、四球2つとバントで一死一、二塁のチャンスに大西がレフトへタイムリーヒット、さらにエラーと死球も重なり2点を返す。拙攻続きだった打線がこれで機能し始めた。 

大西は2回以降立ち直り、得意のスライダーが決まりだす。 そして3回裏大きなプレーが出る。
場面は一死一、二塁、ここで三塁線を襲う速い打球を、佐藤が好捕し併殺で切り抜けた。 「これが抜けていれば全く逆の展開になっていたのでは」と解説者も言っていた。
ピンチの後にチャンスあり、北海は4回表、ヒットと幸運な内野安打で、二死一、二塁のチャンスに2番菅原と、3番で好守をした佐藤の連打で畳みかけて4-3と逆転、5回表には川村が本塁打と突き放しにかかる。
聖光は先発の鈴木駿を諦め、エース格の鈴木拓を投入も2四球で一死一、三塁のピンチを招く、このチャンスを逃さないのが試合巧者の北海たるゆえん、9番の鈴木が、バントの構えから守備陣の裏をかいてスクイズを決めて6-4とリード、聖光は3番手投手を投入するが試合は完全に北海ペース、リードされた展開では聖光も機動力がなかなか使えない、大西はこの日も好調で、先頭打者を抑え連打を許さない投球、ランナーを出してもけん制で刺したりと冷静さが光った。 9安打3四死球6三振で完投

8回表には、二死一塁から川村が右中間へタイムリー2塁打、一塁ランナーは本塁へ突入もタイミングはアウト!!、しかしここでも巧者ぶりを発揮、タッチを巧みにかいくぐる走塁で追加点、VTRでは一瞬早く足が入っていた。
この1点で、聖光の反撃が完全に削がれた感じだった。
9回裏には聖光も意地を見せ、連打から一死満塁のチャンスを作るが、強烈な当たりをショートの小野が好捕で併殺に仕留めた。
この日の北海は3失策と守備が乱れたが、勝負所で堅守を発揮、守り勝った印象だった。
かくして、なんと北海にとっては88年ぶりのベスト4進出、昨年秋の新チームは札幌支部予選の初戦でで敗退し、春の全道大会にも進めなかったが、短期間で全く別チームになった。
ただ準決勝に向け不安材料が増えた。堅守を誇る三塁手の佐藤が送球を左ヒジに受け、以降守備に就いたが2失策してしまった。
完全にケガの影響があったと思われる。
また北海らしくない走塁ミスや、バント失敗も多く修正点がある。

次戦は秀岳館(熊本)との対戦、ここはプロ野球並みの継投策で、ピンチにはスパッと投手を代えてくる。
1試合で3人前後の継投策が基本だ。
今春のセンバツ甲子園でもベスト4まで勝ち上がった強豪チーム、打線は長打力もあり切れ目がない、走塁も鍛えてあり堅守で穴がないチーム、北海の付け入るスキは無いように思えるが、強いチームが勝つとは限らないのが高校野球、大西の力投と堅守を発揮しれば、充分接戦に持ち込めるハズだ。

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