今回は、秋の全道高校野球を制した札幌第一の戦力分析と、準優勝の札幌日大以下、自身の目で見た注目校なども紹介します。
自身の予想では、札幌日大、東海札幌、札幌第一、旭川実業、白樺学園の5チームが有力ではと思ってましたが、抽選で1回戦から東海札幌と旭川実業が潰しあいになり、勝者が札幌日大との対戦になる不運?、札幌第一も初戦勝てば白樺学園との対戦と、上位進出が読めない展開になった。

円山27山
混戦模様の大会でしたが、やはり最後は私立の名門校が意地をみせたかたち、
札幌第一は、ベンチ入りメンバーの約半数が選抜甲子園と夏の北海道予選を経験しており、新チームの土台は出来上がっていた。
1番宮沢から左打が5人並び、計6人前後の左打が並ぶ打線、菊池監督いわく「左打が多いので、左投手対策は充分してきた」
また「夏までのエース上出には、切れのあるスライダーを多投してもらい選球眼も磨いた」、これを物語るように、白樺学園の牧野、苫小牧中央の原、札幌日大の木山ら左腕の好投手をことごとく攻略、低目のスライダーを見極めて、甘く入るストレートや浮いた変化球を逃さず打つ勝負強い打撃が再三みられた。

全道5試合でチーム打率385、60安打で47得点を挙げ、33四死球、11三振、15犠打、5盗塁、四死球の多さと三振の少なさが目を引く、長打は少ないが、センター返しが徹底されており、ミスに付け込み、打線のつながりと走塁を絡めてソツなく得点する試合巧者のチームだ。
4番でもバントで揺さぶったり、投手がランナーでも隙あらば盗塁を決めるなど、攻撃と走塁に対する意識の高さが浸透している。
また、打線も切れ目がなく上位下位全員が打点を記録し、9番西村は打率588を記録した。
少ないチャンスは確実に得点するしたたかさ、しぶとさがあり、決勝の札幌日大では1安打で3得点した回もあった。
初戦の札幌南戦では7-3で勝ったが、右投手のストレートとカーブ、チェンジアップの緩急に苦しみ、8安打を放つも連打が1回だけ、2ラン本塁打と相手投手の暴投で2得点し逃げ切ったが、この辺が打線の課題と言える。

投手は、選抜甲子園でも登板した富樫、前田の両左腕が中心、エースの富樫はMAX138kのストレートにスライダー、チェンジアップ、ツーシームの組み立てで打たせて取る投球が持ち味、
24回1/3、22被安打、7四死球、17奪三振、9失点の内容で、立ち上がりに失点するケースが多く課題と言える。 
ただ甲子園経験が大きく、ピンチにも動じないメンタルの強さが身上、2回戦の白樺学園戦では、4-3の9回裏二死満塁まで詰め寄られたが、打ち取った。
左打者でも内角に投球でき、右打者へ内外角にストレートとスライダーが決まれば、全国でも充分通用する。
前田は、決勝の札幌日大戦で完投したが6安打6四死球2失点とやや
15回2/3、13被安打、10奪三振、9四死球、4失点の内容、いわゆる荒れ球で四死球が多いのが課題だが、打者からすれば打ちにくいタイプで、カーブに自信があり、打たせて取る投球が持ち味だ。

守備は基本堅守だが、7失策を記録し、決勝では3失策で失点にも結びついた。
接戦では、命取りになりかねないため、冬期間の鍛えどころといえる。 連係プレーはしっかりしているため、来春までには充分整備できそうなレベルだ。

準優勝の札幌日大は、堅守と打力で勝ち上がったが投手陣の不安が露呈、エース福内が四死球から崩れるケースが多く、左腕木山の好リリーフと堅守で凌いできたが、決勝では木山も自信のある変化球を見極められ、第一打線に捕まった。
打線は長打力もあり、繋がると一気にビッグイニングを作る反面、粗さや拙攻も目立ち、チャンスにあとヒト押しができないケースが多かった。準々決勝の滝川西戦では、コールド勝ちできるチャンスを逃し、8回に3ランを浴び1点差まで詰められ、7-6で辛勝した試合もあった。
機動力と走塁は鍛えられているが、チャンスにフライを上げたり、外角を引っ張りにかかるなど、決勝でもチャンスは互いに作ったが、チャンスにタイムリーが出るかの差が如実にでた。
ただ、守備は今大会でも№1と言っていい、全道4試合で失策は決勝の1つのみ、支部予選からの8試合でも2失策と堅守を誇り、ピンチでも内外野のスローイング、カバーリングも完璧、また無走者では外野手がやや深く守るセオリーの守備が徹底され、ヒット性の当たりを好捕したケースもあった。
来年には、札幌第一を凌ぐチームになっているかもしれない

ベスト4以下では遠軽に注目したい、今年は看板である打線が例年以上に好調、佐藤監督いわく「打力に関しては夏くらいのレベルにある」、2試合連続2桁安打(29安打24得点)と積極的な走塁で勝ち上がった。 
準決勝で投手陣が札幌第一打線に捕まったが、MAX130k後半を投げる投手が4人揃っており、投手陣が整備されれば北・北海道では頭ひとつ抜けたチームになっているかもしれない

また夏の北・北海道大海で3度決勝で敗退している、稚内大谷もここ数年力をつけており、ベスト4まで勝ち進んだ。
エース正岡ら中学時代に全国大会を経験した選手が、「最北から甲子園」を目指し揃って進学、接戦を勝ち抜く守備力と走塁で勝ち上がった。
打力がつけば、甲子園も充分狙える。
ほか、くじ運で初戦敗退した旭川実業も総合力が高く全道上位の力はあり、東海札幌戦で6点差を追いつく粘りを見せたが延長戦で敗退した。支部予選で北海道栄、駒大苫小牧を破った鵡川はベスト8まで勝ち進んだ。
東海札幌は、MAX140k超の本格派投手を2人擁するが、制球に不安が残り札幌日大に打ち込まれた。

全体的に、北・北海道の躍進が目立ち、ベスト8の富良野とベスト4の稚内大谷は21世紀枠の候補に挙がるはずだ。






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