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 今回は、秋の全道高校野球大会を制した駒大苫小牧の戦績と戦力分析編
各支部代表20校が出場した今大会、駒大はクジ運に恵まれ2回戦からの登場となった。
初戦は8-1で白樺学園に8回コールド、準々決勝の立命館慶祥戦は、序盤に先制し終盤に追い上げられるも5-3でを振り切った。
大きなヤマとなったのが準決勝の札幌日大戦

円山29秋 - コピー
札幌日大 011 000 010 201  6
駒大苫小 001 010 100 202  7

9回までは一進一退の攻防が続き、ピンチを凌ぎあう展開となった。
札幌日大は、6回からエースの木山が登板して押し気味に進め、8回同点にしてさらに無死一、二塁とチャンスを作るが、リリーフした鈴木に後続を断たれる。 9回表にも無死二塁のチャンスを逃がし延長戦へ突入、後攻の駒大有利かと思われた10回表、駒大守備にエラーが出て、さらに四球などで1死二、三塁のピンチ、ここでベースカバーに入っていない三塁へけん制球を投げてしまうサインミス(記録は投手の失策)で、2者が生還してしまう、

駒大の敗退と思われたが、ここから驚異的な粘りを見せる。その裏代打の2人がヒットで繋ぎ、エラーにも付け込み犠飛2本で追いつく粘りを発揮、1点先行された12回裏も、ヒットと四死球に付け込み最後はサヨナラ犠飛、ベンチ入り16人を起用する総力戦で3時間37分の激闘に終止符を打った。 
札幌日大は勝ちを焦ったのか、裏の守備でミスが出たり四死球を出すなど、土壇場で弱さが出てしまった。

駒大苫小牧、戦力分析

投手、守備編
エースは4試合全てに先発した大西、
成績、 28回 32被安打 11三振 6四死球 12失点

数字的には平凡で連投の決勝では打ち込まれたが、内外高低を広く使う緩急自在の投球術で、、的が絞りづらく打たせて取るのが持ち味、ストレートはMAX131で殆ど120k台だが、90k台のカーブが有効で制球も良く、いわゆる打てそうで打てないタイプの典型、全ての球種を内外角に投げ分けられるのも強みだ。
相手打者が舐めてかかると、いつの間にか打ち取られている感じ、一度外野に下がり、終盤に再登板するケースもあった。
「大西で負ければ仕方がない」と、佐々木監督の信頼も厚く、センバツに向けては連投でのスタミナとピンチにボール先行で四死球を出すなどのメンタル面が課題と言える。

控えは鈴木が1番手
成績、 10回 10被安打  4三振 6四死球  8失点

春からベンチ入りしている実戦豊富な投手で、今大会はピンチでのリリーフ登板が多く失点が多いが、キレのあるスライダーとスプリットが持ち味で、再三のピンチを抑え、好リリーフが無ければ優勝はなかったと思われる。
MAx137kのストレートと変化球を内外角に決め、100k前後のカーブで打たせて取る投球が持ち味だ。
四死球が多いのが気がかりで一つの課題と言える。
他には、185㎝の大型左腕の佐藤、登板は無かったが1年の辻本が控える。

守備は、新チーム間もないため粗さやミスがでて5失策を記録、失点にも繋がり、決勝で3失策や記録に現れないミスもあったが、終盤のピンチを堅守で凌ぐなど能力の高さも窺わせ、練習さえ積めば全国でも充分戦えるレベル、代名詞と言えるカバーリングも隙がなく、さらに磨きがかかるはずだ。
さらに、現チームは複数守備をこなせる選手が多く、代打の起用など選手層の厚さにもつながった。

打線、攻撃編
チーム打率  366  49安打  32得点  1本塁打  8盗塁  28四死球  15三振  19犠打飛

7人が300以上をマークする切れ目のない打線と、選球眼の良さが今大会では目立った。
1回から低目の変化球を見極めたり、チャンスにも打ち急がず四球を選んだり、一転甘い球は初球から狙うなど好球必打が目立ち、ランナーに出ればバントや走塁、機動力で揺さぶるなど試合巧者ぶりを発揮、2ストライクから粘ったり繋ぐ意識が徹底され、相手投手は多くの球数を投げさせられる試合が多かった。
代名詞の走塁も隙がなく、前回も書いた決勝での好走塁のほか、送球間に次の塁を陥れる走塁や無安打で得点するなど、相手守備陣にプレッシャーをかけてミスを誘うシーンも再三あった。

バント失敗や、けん制死などミスも目に付いたが、センバツに向けていい課題になりそう、まずは来月に行われる明治神宮大会で全国レベルにどこまで通用するか見てみたい。
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