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 昨日より引き続き高校野球特集です。
今日は、南北海道代表となった北照高校の戦績と、秘境通のなべ流の戦力分析

札幌円山春


今年の南北海道大会は、4連覇を狙う北海や選抜出場の駒大苫小牧、札幌日大、札幌第一、北照、北海道栄など私立の名門校が中心の混戦模様となった。
結果的には、そんな名門校をことごとく退けたのが北照だった。道内の高校野球ファンには知られた小樽市の名門校で、センバツ甲子園では2度のベスト8進出がある。

昨年までの北照といえば、個性の強い選手が多く、荒々しさや豪快な野球で強い勝ち方をする一方、接戦になるとミスやエラーで敗退と、強さとモロさが背中合わせの大味な印象だった。
転機となったのは一昨年秋の不祥事から、秋の大会を辞退して新監督に就任した上林氏が構造改革に着手、生活態度から見直して野球も小技を駆使した緻密な攻めや、つなぐ意識、センター返しを徹底、しぶとさが出てきたチームは例年とは違うソツがない攻撃や試合巧者ぶりを発揮し、接戦を制しながら混戦の南大会を制した。
ベスト4に進出した春の全道大会ではまだ粗さはあったが、例年とは違う強さを自身も感じていた。

今大会の分岐となったのは支部予選決勝の小樽潮陵戦、北照は1回裏に13点を挙げ一気に試合を決めたかに見えたが?、2回途中で無情にも雨天ノーゲームで再試合となった。
翌日は一転して接戦となり大苦戦、終盤に突き放され3-7と4点差のビハインドで8回裏まで追い込まれたが、この回四球や犠打を絡めて長短5安打を集中し一挙6点を挙げて9-7の逆転勝ち、土俵際でのうっちゃりだった。

南大会4試合の戦績
打率 313  41安打 27得点 7失点 2盗塁 1失策 10犠打 1本塁打

初戦の知内戦は2-1、準々決勝の札幌第一戦は4-2の接戦、特に知内戦は相手よりも少ない4安打ながら走塁を絡め、振り逃げやミスににつけ込むしたたな攻めで2点を挙げて逃げ切った。 準決勝では、左腕の好投手木山から12安打6得点を挙げて逆転勝ち、もちろん例年通りの長打力や抜け目ない走塁も発揮、決勝の駒大苫小牧戦は長打9本を含む18安打と爆発、4番の岡崎はサイクルヒットのオマケつきだった。 つなぐ意識を持った攻撃力は全国でも充分通用しそうだ。
守備も1失策と支部予選の4失策から成長、接戦にも動じないメンタルの強さが今年はある。

投手は、左横手投げの原田が4試合全て完投、Max139kのストレートは浮き上がるような伸びがあり、切れがある変化球とも打者の手元で微妙に変化させて強打を封じてきた。
右打者の内角攻めが身上で死球が多かったがそれも一つの持ち味、甲子園では内角を攻め切れるかが勝利へのカギへとなる。
緩いカーブやチェンジアップもあり、内外角の制球も安定しているため打者からすれば厄介なタイプ、相手チームも対策はしてきたハズだがどこも打ち崩せなかった。

36回 20被安打 32三振 11四死球 7失点 

控えの福原は、右横手投げから130k台のストレートにスライダー、、シンカーが持ち味で、内外角を広く使う投球で低めに球を集めれば、強打のチームほど打ちづらい投手だ。









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